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- 石敢當 自分 歌词
- 石敢當
道端で出会った何か 変な形をしている これはなんて生き物だろう? 初めて目にしたよ
どこから見ても何なのか よくわからないけれど 毛むくじゃらで変な感じだ 足は4本あるみたい 「にゃおん」変な声で話しかけてきた なんか馴れ馴れしい奴だ 擦り寄ってくるんじゃない 俺は孤独に生きてきたんだ 往来の上で光るネオンで 照らされた滑稽な表情に ただ同情をしてるだけ 俺がかけてあげられる言葉はない
毛むくじゃらは諦めずに 俺の後をついてきて 腕で乱暴に追い払っても どこ吹く風の顔 そんなに寂しそうに 見えるのかと腹をたて 高いところ狭い所 逃げてもついてくるよ 「にゃおん」だからうるさいよ 話しかけて何になるんだと ついよそ見をした俺に 蹴りかかる人間の子供 打ち付けられたアスファルト 呻いても声もでない ネオンが光った水たまりに 映ったのは奴と同じ形の汚れた顔
飛び出してきた 奴の鋭い爪に人間は驚いて 一目散に逃げていった 怯える俺にゆっくりと 爪を収めて近づいてきた 打ち付けた傷をザラザラの 俺と同じ舌で舐めた かけてくれた声が何を 表すのかわかった気がするよ これまで誰にも話しかける 機会なんて無かったからさ 孤独で見失った自分を 思い出すために絞り出す声 「にゃおん」 「にゃおん」
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