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- 青木慶則 きこえる 歌詞
- 青木慶則
- この街のどこか遠くで君の聲が聞こえる
風に流されてしまいそうなほどかすかな奇蹟だった 姿は見えないけれど君の頰にふれて 流れる淚をすくいあげようきっと今ここにいるんだろう 昨日ポストに入れた手紙の宛先はない だからどこかの國の切手を貼っておいたけど 返事が屆いたのは花屋の角で氣が付いた 今日の言葉で君が咲いていたから 殘されていたわずかな時間を僕らはちっとも知りえずに 勝手氣ままに生きてた陽が暮れるのを待っているような日々を この街のどこか遠くで君の聲が聞こえる 行き交う人波をかき分けながら雲の流れる方へ 姿は見えないけれど君の肩にふれて 言えなかったことを打ち明けようなにもかも知っていたんだろう 慌てて乘ったバスに行き先の名前はない だからいつもの本を最後まで讀み切ったけど 窗の外の景色はあの日のまま止まってるんだ バスが夜空を飛び始めたとしても 限られていた最後の言葉でちぎれ雲を集めるように 君が僕らに教えた夜が明けるための道を急ぐよ 君の好きだった歌がふいに街で聞こえる 急いでる誰かを引き止めながら音の流れる方へ 姿は見えないけれど君の肩に觸れて 聞けなかったことを打ち明けよう僕にそっと話してよ どんなに離れていても君の聲が聞こえる 風に流されてしまいそうなほど微かな奇蹟なんだ 姿は見えないけれど君の頰にふれて 流れる淚をすくいあげよう今もきっとここにいるんだろう
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